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おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する

 こんにちわ。『必需品ブログ』を書いている必需品といいます。名前だけでも覚えて帰ってください。

 この企画は、僕個人が好きな漫画を100タイトルオススメするものです。全ては主観であり、あなたの好きなあの漫画がランクインしていない可能性も多くあります。もし「納得がいかない!」と憤った際は、タイミング的にも日本の政治にぶつけてください(選挙終わっちゃったのでGペンの先端にでも収束させて下さい)。

 ちなみに、この企画の元ネタはコチラ。

おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する - しっきーのブログ

 『ソーシャルゲーム批判』で名を馳せた人のブログ。この人(しっきーさん)がまだ大学生なんだと思うと、軽く絶望できます。

 この記事を書くにあたってのルールは下記。

・ 「完結済」、「連載中」の区別はしない。
・ 同じ作家の作品をランキングに入れない。

 しっきーさんが定義したものから2つ頂きました。

 じゃあ行きますね。長いので飛ばし読み推奨です。年末年始にまとめ読みする漫画の参考にでもしてもらえたら。
 ではランキング、どうぞ〜。

第100位 僕のヒーローアカデミア/堀越 耕平 連載中 既刊1巻

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

 「受け継がれし力」っていう設定はあるけど、それでもこんなにしっかり努力が描かれる少年漫画って、近年無かった気がする(1巻時点)。

 ヒーローの存在が公に認められている世界の話で、複数のヒーローが治安を維持する為に活動している。アニメ『TIGER & BUNNY』に設定似てるけど、こっちはしっかり少年漫画。

 連載当初、主人公が弱くて、教室では馬鹿にされている。でも勇気と、それを実行する強い意志はある。弱くても立ち向かう。

 主人公の師匠的ヒーロー(オールマイト)だけ絵のタッチが全然違かったり、漫画表現としてもチャレンジしてるの伝わってくる。オールマイトがムキムキっていうのもいい。今どき筋肉隆々のアメコミチックなキャラがこのポジションってなかなかないよ(ただし一定時間経過すると縮む)。

 今風の絵柄で今っぽい設定なのだけど、20年以上前の週間少年ジャンプの匂いも漂ってくるこの漫画。この先どう展開して行くのか楽しみです。

第99位 サバイバル/さいとう・たかを 全10巻

サバイバル 1巻

サバイバル 1巻

 『ゴルゴ13』のさいとう・たかを作品。コンビニ廉価版で追いかけたの懐かしい。

 洞窟探検中に大地震って、『ドラゴンヘッド』もそんな感じだった。だけど、『ドラゴンヘッド』はヒロイン最後まで居たからね。こっちはそうじゃないから。ヒロインの居ないこの世の終わりなんて、もう本当の終わりだから。

 冬の雪山で楽しみがないから、1日1回の排便時の快感が唯一の楽しみっていうシーンがあって、そこだけ何故か鮮明に覚えてる。それから排便を尊いものだと思うようになった。

第98位 大東京トイボックス/うめ(原作・小沢 高広 作画・妹尾 朝子) 全10巻

大東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(1) (バーズコミックス)

 決して大きくはないゲーム開発会社が舞台。『東京トイボックス』の続編なので、3巻完結のそっちから読んでもいい。

 主人公・天川太陽(てんかわたいよう)は、常に赤ジャージのゲーム屋。「魂は合ってる」や、突然の「使用を一部変更する」で同僚を困らせる。急に坊主になったり。でもゲーム作らせたら天才。

 月山ちゃんの、自宅でネーム入りあずき色ジャージ+黒ぶちめがね+方言は狙いすぎだけど、それでもありです。ありありです。

第97位 シドニアの騎士/弐瓶 勉 連載中 既刊13巻

シドニアの騎士(13) (アフタヌーンKC)

シドニアの騎士(13) (アフタヌーンKC)

 独特な空気感。低温で淡々と描かれるのだけど、たまに顔芸で笑わせにくるという、やっかいな漫画。しかも顔芸の演出が木多康昭っぽいと来てる。そりゃ独特になるわ。

ヒロインと思われたキャラは序盤でさっさと敵に取り込まれちゃうし、代替のヒロインポジションは相手に合わせて性別が変わるという性別未分化者だし、最も適正のあるつむぎちゃんは全長15mだしで、宇宙が広い。

 特異なラブコメもありますし、SF、ロボットがすきな人は読むべき漫画。

第96位 忍空/桐山光待 全9巻+全12巻

NINKU―忍空― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

NINKU―忍空― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 高校生の頃とか、冬場に全力で坂ダッシュした後に身体から白い湯気出てると、

 「おい◯◯、勝身煙出てるぞ!」
 「ほんとだ!空手裏剣!」
 「うわああああ!」「アハハハハハ」

 みたいなやりとりしてましたよね。きっと、誰もが通る道なんでしょうね。

 忍者漫画だと、実は『NARUTO 』は最後まで読めてないんですよ。完結したらまとめ読もうと思いつつ。年末年始読めたらいいな。

第95位 イエスタデイをうたって/冬目景 連載中 10巻

イエスタデイをうたって 10 (ヤングジャンプコミックス)

イエスタデイをうたって 10 (ヤングジャンプコミックス)

 画風というかタッチが好きだし、足の不自由なカラスを連れたヒロインっていうのもいい。カラス使いが好きなのかもしれない。漫画じゃないけど、古川日出男の小説でカラス使いが出てくる作品があって好きだった。あと、小さい頃うちのばあちゃんが実家の横の沢で、カラスと喋ってた記憶ある。「あのカラスは人懐っこいんだよ〜」とか言って。なんだこの記憶。

 てかこの漫画、既刊10巻なのに17年も連載してるんだね、マジか。

 ここまで書いといてなんだけど、冬目景の『羊のうた』は、4巻完結の吸血鬼ものでよくできた漫画です。

第94位 湘南純愛組/藤沢とおる 全31巻 文庫・全15巻

湘南純愛組! vol.15<完> (講談社漫画文庫)

湘南純愛組! vol.15<完> (講談社漫画文庫)

 鬼爆コンビこと、鬼塚と弾間を主人公にした不良漫画。『GTO』はこの片割れ、鬼塚が教師になってからの物語。

 不良漫画だと『クローズ』や『ワースト』といった高橋ヒロシ作品も人気だけど、バイクをしっかり描いてたという点では藤沢とおるに部があるかもしれない。

 まあ、不良にもバイク乗りにも憧れ抱くこと無かったから、影響は受けてないですけど。でも別の世界の話として面白い漫画だった。

第93位 信長協奏曲/石井あゆみ 連載中 11巻

信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

信長協奏曲 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 あまり熱を感じない。薄味な印象すらあるのに面白い。けっこう不思議な漫画。

 この漫画は、高校生男子がタイムスリップして信長と入れ替わるという、だいぶ大胆な設定。主人公も飄々としていて、その状況に動じない。この物語の淡々とした印象は、作者の作家性もあるのだろうけど、主人公のキャラクタによるものが大きい。この信長の人物像は新しく感じるし、それでいて納得の行くものだと思う。

 その信長の求心力に惹きつけられる登場人物によって、ドラマが描かれる。
 TVドラマになるのも納得の面白さだけど、この空気感の再現は難しそう。

 ドラマ版の信長はもっと人間臭い設定みたいですね。

第92位 不思議な少年/山下和美 連載中 9巻

不思議な少年(9) (モーニング KC)

不思議な少年(9) (モーニング KC)

 現代版『火の鳥』などと形容されることの多い作品。繰り返す問いは、「人間とは何か」。

 まあ、本棚から頻繁に引っ張り出すのは、『あずまんが大王』だったりするのですが。

 読むときは、気持ち的にシャワー浴びてから読みたい漫画。どの巻から入っても楽しめます。

第91位 fine./信濃川日出雄 全4巻

Fine. コミックセット[マーケットプレイスセット]

Fine. コミックセット[マーケットプレイスセット]

 『ハチクロ』的な淡さだったり愛らしさみたいなものは存在しない美術系漫画。美大を卒業してしまった、元美大生たちの物語。

 グチャグチャしたものと、描くことへの葛藤と、そういうのが全4巻で描かれています。

 最終話が大好きです。そういう風にしか生きれない人だっているんだから。

第90位 俺物語!!/原作・河原和音 作画・アルコ 連載中 7巻

俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)

俺物語!! 1 (マーガレットコミックス)

 推定身長2メートル、推定体重120キロの高校1年生、剛田 猛男(ごうだ たけお)を主人公に据えた少女漫画。この存在だけで出オチ…じゃなかった、ギャグではあるのだけど、少女漫画としては至極真っ当なことやってる。

 たけおの親友・砂川(すなかわ)がカッコいい。たけおは意外と序盤で彼女ができるので、7巻現在の焦点はむしろ砂川に当たっている。

 原作の河原和音さんて『先生!』の人なんだね。そりゃうまいわ。

 もしこの漫画を実写化するとしたら、僕の中での剛田 猛男は落合福祉(落合監督の息子)です。彼には今から身体作っておいてもらわないと。

第89位 ヒカルの碁/原作・ほったゆみ 作画・小畑健 全23巻

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ヒカルの碁 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 未だに囲碁のこと「オセロの複雑版」のような理解なので、つまりは全く理解してないんですけど、この漫画はそれでも面白かった。

 囲碁の上手いスタンドこと佐偽(さい)と、少年ヒカルの成長、アキラとのライバル関係が描かれる。

 「神の一手」というフレーズが好きで、ジャンプの読者投稿コーナーに「神の一手を目指す女ほにゃらら」みたいなイラスト送ったら載ったことあった。
 ……あれ、これ黒歴史なのかな。

第88位 日常/あらゐ けいいち 連載中 9巻

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

日常 1 (角川コミックス・エース 181-1)

 当時、友達にこの漫画の読み切りみせられて、「おもしろ!でもきっと売れない!エデンへ落ちろ!」と思ったものです。でも、努力は必ず扉を開くものなのですね。瞬間に生きる、私たちはそういう生き物ですもんね。

 日々、私たちが過ごしている日常は、実は奇跡の連続なのかもしれませんね。

第87位 魔界転生/原作・山田風太郎 漫画・石川賢 全1巻

魔界転生 (講談社漫画文庫)

魔界転生 (講談社漫画文庫)

 原作の山田風太郎の同名小説は、何度も映像化・漫画化されている作品。漫画化だけでもそれぞれ違う作家によって4回されていて、今だと『バジリスク 〜甲賀忍法帖〜』のせがわまさみが漫画化してるから、そっちは馴染みある人多いかもしれない。

 石川賢版は厚っこいけど文庫だと一巻完結なので、『魔界転生』というカルトの入り口にもいいと思う。

第86位 クローズ/高橋ヒロシ 全26巻

クローズ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

クローズ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

 男しか出てこない不良漫画。
 不良漫画だけど、少年時代は不良に憧れる側だった作者が描いてるからか、カラッとしてる。喧嘩が好きな明るいバカ達って感じで、悪い気しない。

 続編の『ワースト』もそうだけど、一つの地域、決まった学校に思い入れ持って書いてる作品って好きだ。

 とてもシンプルに面白いんだけど、この漫画がこんなに売れること考えると、何が売れるかなんて編集者でもそうそう分からないんでしょうね。

第85位 まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」/原作・橙乃ままれ 作画・石田あきら 連載中 12巻

まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(1)

まおゆう魔王勇者 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」(1)

  • 作者: 石田あきら,橙乃ままれ,水玉螢之丞・toi8
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2012/09/01
  • メディア: Kindle版
  • 購入: 2人 クリック: 2回
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 『ログ・ホライズン』といい、原作が面白いのは勿論あるでしょうけど、漫画から入って10巻あたりまでまとめ読んで、すごい幸せだった。

 広く受け入れられる、ちょうどいい絵柄だと思うんです。

84位 南国少年パプワくん/柴田亜美 全7巻

南国少年パプワくん1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

南国少年パプワくん1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 ギャグから入って、終盤はシリアスへと。おそらくガンガン黄金期の切り込み隊長となった作品。全7巻でこれをやれたのは、月一連載のガンガンだったからなのかも。

 「これぞ、わてとシンタローはんの友情パワーどすえええ」とか。ああ、懐かしす。思ってたより懐かしくて解説が滞ります。

 イトウくん(巨大なカタツムリ)も、タンノくん(網タイツ履いた巨大な魚)も。そう、ナマモノ。『赤ずきんチャチャ』とか『こどものおもちゃ』とか、あの頃の変な明るいノリって良かった気がしますねぇ。
 え、懐古厨?そうですかそうですか。

 マジックの息子溺愛っぷりとか、アラシヤマの友達いないっぷりとか。

 続編の『PAPUWA』はまだ最後まで読んでないのですよね。どうなんでしょう、読んだ方がいいですかね。

第83位 アドルフに告ぐ/手塚治虫 文庫版 全5巻

 手塚治虫作品は著作膨大だし、一部しか読めてないから選ぶの難しいけど、一作選ぶならこれ。

 アドルフ・ヒトラー含む、3人のアドルフの人生の交錯を、1人の日本人が語り部となって進行する。

 キャッチーなキャラクタも軽いノリの笑いもないけど、物語の面白さだけで漫画の神様を感じれます。

第82位 ドラゴンヘッド/望月峯太郎 全10巻

ドラゴンヘッド(1) (ヤンマガKCスペシャル)

ドラゴンヘッド(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 終末漫画。サバイバル漫画でもある。

 高校の時にブックオフでこの漫画立ち読みしてて、BGMで繰り返し流れてたのがhitomiの『there is...』だった。だから自分の中でのこの漫画の主題歌って『there is...』なんですよね。え、どうでもいいですか?そうですかそうですか。

 ノブオが発狂してする化粧のデザイン、こわかったけど秀逸だった。

 結末はすごく大切だけど、そこが全てではないですし、面白い漫画だと思います。

第81位 RiN/ハロルド作石 連載中 7巻

RiN(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

RiN(1) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

 『BECK』のハロルド作石が描く漫画家漫画……なのだけど、漫画家漫画としては不思議な作品。

 漫画家志望の少年を主人公に、普通にラブコメしてもこの作者なら面白いの描けそう。だけど、不思議な力を持つヒロインの存在が、この漫画をややオカルトチックにしている。TORUS(トーラス)という言葉が物語のキーワード。

 この人って『ゴリラーマン』も『ストッパー毒島』も面白かったからな。安定して面白い上に冒険してる漫画家だなって思う。

第80位 キャプテン/ちばあきお 全15巻

キャプテン (1) (集英社文庫―コミック版)

キャプテン (1) (集英社文庫―コミック版)

 小学5・6年時の担任が漫画大好きで、教室の後ろのロッカーの上に、この漫画と『プレイボール』とちばてつやの『紫電改のタカ』なんかが並べてあった。だから昼休みに校庭になんか行かないよね。幸せな記憶ですよ。

 野球漫画。努力してキャプテンになり、チームを引っ張る様が描かれる。1代目のキャプテンが引退を迎えると、後輩からキャプテンを指名し、2代目キャプテンがまたチームを引っ張る。作中では4代目キャプテンまでいた。

 「野球は得意じゃないけど、野球漫画は好き」のきっかけになった漫画だと思う。

第79位 どうぶつの国/雷句誠 全14巻

どうぶつの国(1) (少年マガジンKC)

どうぶつの国(1) (少年マガジンKC)

 雷句誠作品なら『金色のガッシュ‼︎』が鉄板なわけですが、個人的にはリアルタイムで追いかけれた今作にも思い入れがある。

 様々な動物の声が理解できるが為に、草食動物と肉食動物が仲良くできる世界を模索し、苦悩するヒトの子・タロウザが主人公の物語。複数の動物を従えて戦う姿が熱かった。

 特にイタチの群れを束ねるリーダー・キリトビのカッコよさは凄いものがあって、「キリトビ」と呼ばれる由縁を知る為だけにでも、この作品を読む価値があると思う。

 同時期に同じ雑誌で『進撃の巨人』が連載されたのは幸か不幸か。少なくとも、もっと読まれるべき(そして売れるべき)漫画だった。

第78位 ドラゴンボール/鳥山明 全42巻

ドラゴンボール (巻1) (ジャンプ・コミックス)

ドラゴンボール (巻1) (ジャンプ・コミックス)

 僕は小学生の時バス通学をしてたのだけど、運転手さんの一人に漫画好きがて、その人の時は必ず「ねえ、今週の『ドラゴンボール』どうだった?」と聞いてた。

 僕んちはシシ神様が住んでても何の違和感もないような山中にあって、街まで下りてかないとジャンプ読めなかったんですよね。そのうち、読み終わったジャンプ、運転手さんがくれるようになってた。

 あれから20年、今やジャンプも電子書籍で読める時代ですよ。時は流れますな。

第77位 ギャグマンガ日和/増田こうすけ 連載中 15巻

ギャグマンガ日和 15 増田こうすけ劇場 (ジャンプコミックス)

ギャグマンガ日和 15 増田こうすけ劇場 (ジャンプコミックス)

 ライフワークとしてこの漫画描き続けられるの、羨ましいなって思う。まあ、15年間同じだけどチャレンジして、クォリティ下げずに描き続けられるのは、一摘みの才能だろうけど。
 
 「ソードマスターヤマト」だったり、「週末」だったり、変態という名の紳士だったり。

 マイ「トイレに常備しといて読みたい漫画ランキング」2位です。

第76位 東京タラレバ娘/東村アキコ 連載中 1巻

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)

東京タラレバ娘(1) (KC KISS)

 大学の時に『きせかえユカちゃん』を読んで、すごく面白いコメディを描く漫画家だなあと思ったの覚えてる。その後、モーニングで『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』の連載を始めて、僕は東村先生の画風を完全に真似て描いた漫画を、無謀にもモーニングに持ち込みしたことあった。だから思い入れのある作家ではある。

 描くのめちゃくちゃ速い。作家生活15年で単行本60冊以上出してる。うすた京介が25年で30冊くらいだから如何に速いか。比べるの違うかもだが。

 そこまで新しいことやってない気もするけど、毎度良質なコメディだし、『ガラスの仮面』をパロったであろう白目のリアクションや墨汁散らした演出は、この人のオリジナリティだと思う。

 一作挙げるとしたら『東京タラレバ娘』なのだけど、この漫画に関しては以前に考察書いてるので、よかったらそちらも。

関連:東村アキコが『東京タラレバ娘』で踏み込んだタブーについて - 必需品ブログ

第75位 ストップ!!ひばりくん! 全4巻 コンプリートエディション・全3巻

ストップ!! ひばりくん! コンプリートエディション コミック 1-3巻セット

ストップ!! ひばりくん! コンプリートエディション コミック 1-3巻セット

 女装した男の子をラブコメのヒロインに据えた漫画を、江口寿史は30年以上前に描いていたわけです。そう考えると「男の娘」とか『げんしけん』の波戸ちゃんって、少しずつ少しずつ整備されてきた道の先にある今なわけです。ですよね、美輪明宏先生!

 当初はギャグ漫画なのだけど、ヒロインの大空ひばりは回を重ねるごとに可愛くなっていき、気づくと可愛さが行き過ぎてしまう。その結果、ひばりにギャグをやらせることが出来なくなってしまった作者は描けなくなり、打ち切りになっている。
 
 27年の間未完だったのだけど、2010年に加筆の形で完結してます。コンプリートエディションいい値段するなあ。

第74位 皇国の守護者/原作・佐藤大輔 漫画・伊藤悠 全5巻

皇国の守護者 コミック 1-5巻セット (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

皇国の守護者 コミック 1-5巻セット (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

 5巻以内漫画選手権を開催したならば上位必須。ただし6巻以降を夢見てしまう漫画。

 同作家は『シュトヘル』もすごい面白いのだけど、この漫画の続きも読みたかった。気になるなら原作を読めってことですかね。分かりました、美輪明宏先生!(関係ない)

73位 YAIBA/青山剛昌 全24巻 文庫・全10巻

YAIBA (1) (小学館文庫)

YAIBA (1) (小学館文庫)

 ミステリ小説は多少読むけど、『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』にハマれなかったんですよね。だけど『YAIBA』は好きだった。

 二刀流で二頭身の宮本武蔵とか、スケベな佐々木小次郎、すぐに腹を切りたがる柳生十兵衛。僕の人生で最初に触れた剣豪がこんな感じだったかもしれない。

 「風神剣、雷神剣、合わせて覇王剣」とか、今考えると子供っぽいのかもだけど、そういうの今でも嫌いじゃないですよ。

第72位 臨死!!江古田ちゃん/滝波ユカリ 全8巻

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

臨死!! 江古田ちゃん(1) (アフタヌーンKC)

 4コマ漫画で手元に残してあるのは、『臨死!江古田ちゃん』と『あずまんが大王』だけです。だいぶ遠い2作だな。共通点を挙げるとすれば、「どっちを好きな男もモテなそう」という点ですかね。う、うるせえ!

 この漫画については以前に記事書いてますんで、よろしかったらそちらを。

関連:究極の自虐漫画、瀧波ユカリ『臨死!!江古田ちゃん』が終わった - 必需品ブログ

第71位 ARMS/皆川亮二 全22巻

ARMS(1) (少年サンデーコミックス)

ARMS(1) (少年サンデーコミックス)

 「力が欲しいか? ならくれてやる」

 って良くなかったですか?厨二心をくすぐるというか。

 「僕と契約して、魔法少女になってよ」

 と並ぶ、追い込まれた時に聞こえて欲しい台詞ですよ。いや、後者は聞こえちゃまずいか。ちなみに自分で言いたいのは、

 「私の全存在をかけて、あんたを否定したげる」

 です。ちょっと話それましたね。

 物語のモチーフに『不思議の国のアリス』とか、実は世界屈指の備兵だった両親とか。そういう設定、どっちも違った角度でたまらなく好きです。チカラ、ホシイネ!

第70位 デビルマン/永井豪 全5巻

デビルマン 全5巻セット 講談社漫画文庫

デビルマン 全5巻セット 講談社漫画文庫

 ハタチ過ぎて読んだ。昔の漫画な印象あったけどとんでもない。いつの時代も通用する、普遍的なもの描いてると思う。

 人間を守るために闘っていたのに、人間に裏切られて絶望する主人公・不動明(ふどうあきら)に、幽遊白書の仙水忍(せんすいしのぶ)を重ねて読んでた。

 40年前の漫画なのか…。全5巻。絵柄以外は今読んでも絶対古くないと思う。

第69位 アフロ田中シリーズ/のりつけ雅春 4部作でそれぞれ10巻完結

さすらいアフロ田中 10 (ビッグコミックス)

さすらいアフロ田中 10 (ビッグコミックス)

 田中シリーズには哀愁がある。「ハハ…」とダウナーな笑いを浮かべられる漫画って、意外と少ない。

 哀愁を感じる漫画というと『俺はまだ本気出してないだけ』という大傑作があるわけだけど、アフロ田中シリーズの方がより自分に近い感じはした。連載と同じような時期に学生をして、上京したり仕事に就いたからかもしれない。

 鮮烈な物語ばかり読みたいわけじゃないので、たまには冴えない日常で笑いたい。そんな人向け。

第68位 純情パイン/尾玉なみえ 全1巻

純情パイン<完全版> (シリウスKC)

純情パイン<完全版> (シリウスKC)

 一時期のジャンプを支えていた(とボクが言い張っていた)漫画。13週で打ち切りになっている。

 主人公の小学生、みつおとみちるが5分以内に交換日記を2往復させると、大きな乙女、純情パインが現れる。

 操縦席に乗ると、みちる(女子)が懐かしさを感じるのと同時に、みつお(男子)はこうばしい感じになる。なんとも言えない絵柄で繰り出される下ネタが、いつの間にやら頭のどこかにこびりつく。

 同作家は『少年エスパーねじめ』や『マコちゃんのリップクリーム』も面白い。僕は尾玉作品が好きなのだけど、好みはありそうだから、テスターとしても1巻完結の『純情パイン』はいいと思うんです。

第67位 ムーたち/榎本俊二

ムーたち(1) (モーニング KC)

ムーたち(1) (モーニング KC)

 『えの素』の人。以前の作品に比べるとエログロ成分抑えめ。

 僕がたまに使う、「セカンド自分(自分を客観視するもう一人の自分)」の出典はここから。作中ではそのセカンド自分が集中状態にあるときに現れる「サード自分」や、意識量を増やし、様々な妨害に負けない強靭な集中力を得たときに出現する『フォース自分』、さらにはフォース自分を維持できる濃厚な意識が手に入った上で研鑽を積みいつの日か習得できる『フィフス(以下略)

 この漫画より(あるいはこの作者より)訳の分からない漫画って知らないんだけど、その訳の分からなさに理屈があるという、考えるのが嫌になる作品。
 「ゴッド・ブレス・ユー(あなたに神の祝福を)」

第66位 ルナティック雑技団/岡田あーみん 全3巻

ルナティック雑技団 全3巻 完結セット (りぼんマスコットコミックス)

ルナティック雑技団 全3巻 完結セット (りぼんマスコットコミックス)

 『お父さんは心配性』の方が作品としての知名度は高そうだけど、あーみん先生の最高傑作はこれだと思ってる。

 本棚でのポジションは富樫先生の『レベルE』の横。同じ全3巻ということもあり、僕の中で最も気分が高揚する配置です!(何言ってんだ)

 「思春期から発情期へと通ずる獣道を」なんて、数ある漫画の好きなセリフの中でも、特に好きなものの一つ。

 ギャグ漫画が好きなら押さえておくべきタイトル。

第65位 11人いる/萩尾望都 全1巻

11人いる! (小学館文庫)

11人いる! (小学館文庫)

 萩尾望都の漫画は全部が好きというわけじゃないのだけど、この漫画は好き。SFでミステリでサスペンスな、よく出来た漫画だと思う。フロルが可愛い。

 文庫版の巻末に載ってる、中島らものエッセイもすごくいい。

 あと、同作家だとたった16pの傑作『半身』は読んでおいて損ないと思うんです。

第64位 デスノート/原作:大場 つぐみ 作画:小畑 健 全12巻

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

DEATH NOTE デスノート(1) (ジャンプ・コミックス)

 以前、『頭髪デスノート』っていうパロディ漫画を考えたことあった。まず、ジャ◯ーズの毛根を根絶やしにしてやろうと思って。取り付かれたように名前を書きなぐるボク(の分身)。中◯くんや草◯くんの名前は書かない。だって、仲間だから。

 次々とハゲていく彼ら。でも、何人かはハゲない奴がいる。きっと、芸名を使ってる、本名じゃないんだ。
 頭髪デスノートに名前を書いて毛根を死滅させるには条件がある。一つはその人物の顔を知っていること、もう一つはその人物の本名を知っていることだ。僕は、悪魔との取り引きに応じることにした。

 「俺の寿命を半分差し出せば、悪魔の目を手に入れられるんだろ? ……くれてやるよ、俺の寿命なんて!」

 抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!抜!

第63位 のぞきや/山本英夫 全11巻

新・のぞき屋 第1集 (ヤングサンデーコミックス)

新・のぞき屋 第1集 (ヤングサンデーコミックス)

 コレ描いて『殺し屋1』描いて『ホムンクルス』だもんね、どんだけ癖の強い漫画家なんだよっていう。

 視覚での認知を超えて、心の中まで覗こうとする主人公・見(ケン)の欲求って作者の欲求だろうし、それは『ホムンクルス』へと繋がってると思う。

 こっちのスマイルも嫌いじゃないです。

 作者4年ぶりの連載『HIKARI-MAN』も気になるところですね。

第62位 素晴らしい世界/浅野いにお 全2巻

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)

 浅野いにおが『おやすみプンプン』で志向した下ネタや特異なユーモアを、まだやってない頃の漫画。短編集。

 完成度でいったら『ソラニン』なんだけど、この前読み返したら「それでも生きろよ…」と思ってしまったのでコチラに。

 光の使い方が上手い作家なんだと思う。それは『ひかりのまち』や『虹が原ホログラム』での方が顕著かもしれないけど。
 
 読んでいて自分に酔える作風なので語るの難しい。

 この人の描く女の子の絵はかわいい。

第61位 ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章/原作 設定・川又千秋 脚本・小柳順治 画・藤原カムイ 全21巻

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版(1) (ヤングガンガンコミックス)

ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版(1) (ヤングガンガンコミックス)

 よく比べられることだけど、『ダイの大冒険』が完結までに作中時間3ヶ月だったのに対して、今作は約6年かかっています。『ロトの紋章』の成長速度の方が理にかなってると思うんだけど、向こうはそのあり得ない成長速度を合理化する何かがありましたね。

 ポロンの「右手からメラゾーマ、左手からバギクロス」とか、「極大五芒星!!マダンテ!!!」には痺れた。

 やっぱり『ドラゴンクエスト』っていうソフトは偉大ですねえ。

第60位 こどものおもちゃ/小花美穂 全10巻

こどものおもちゃ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

こどものおもちゃ 1 (りぼんマスコットコミックスDIGITAL)

 紗南ちゃん愉快だし、紗南ちゃんのお母さんは頭にリス飼ってるし、羽山は豹になるしで好きな漫画だった。でも、実は登場キャラクタの多くは暗い過去背負って生きてる。

 なのにあんなに漫画として楽しかったのは、やっぱり紗南ちゃんのハイテンションで明るいキャラクタによるものだったのかなと思う。だから人形病編で表情なくなった時は読んでてしんどかった。

 この漫画は娯楽の少ない田舎の少年時代に、多分何十回って読んだ漫画だから、好きというより内包してる。だから紗南ちゃんには「萌え」みたいな感覚じゃなくて、「ああ成りたい」に近い憧れがあった。子役のはるかぜちゃんが紗南ちゃんの役をやりたがってた気持ちも、なんとなく分かる。

 ちなみに、大人になった紗南ちゃんと羽山、直澄君が登場する『Deep Clear』という1冊完結の漫画があるのですね。知らなかった。さっそくポチったので別な機会に感想書くかも。

第59位 ワンピース/尾田栄一郎 連載中 75巻

ONE PIECE 75 (ジャンプコミックス)

ONE PIECE 75 (ジャンプコミックス)

 手放しで好きな漫画かっていうとちょっと違うんだけど、それでもサンジが仲間になる時の「長い間!!!クソお世話になりました!!!」とか、チョッパー勧誘する際の「うるせエ!!!いこう!!!」は感動したし、何よりエース奪還のマリンフォード編の盛り上がりは異常だった。

 漫画に置ける「戦争」と呼ぶような戦いの中で5選をするとしたら、現状、あの頂上決戦を超える戦いって無いかもしれない。

 作者は「最終章が一番盛り上がる漫画にする」と言っているらしいので、あのマリンフォード編を本当に超えられるのか楽しみです。超えるんだとしたら漫画史上最大の祭りになりそうですね。

第58位 ネムルバカ/石黒正数 全1巻

ネムルバカ (リュウコミックス)

ネムルバカ (リュウコミックス)

 『それでも町は廻っている』(通称『それ町』)の石黒正数作品。

 僕は単巻漫画が手軽に読めて好きなのだけど、その中でも特に面白いと思う作品の一つ。

 大学時代のモラトリアムを描いた作品として完成度高い。あと「駄サイクル(前進も後退もせずにぐるぐる回る駄目なサイクル・コミュニティ)」という言葉の出典はここだったりする。

 「あれ、でも自分よく考えてみると、その駄サイクルにすら入れてない…」

 そんなことに気づいたとしても、続いて行くのが人生です。

第57位 海猿/佐藤秀峰 全12巻

海猿1

海猿1

 映画の方が有名になったし、フジテレビと作者のトラブルもあった。けど、この漫画のストーリーは本当によく出来てると思う。『ブラックジャックによろしく』の一時期の神がかりを考えるとそっちな気もするけど、コッチで。
 
 そいや佐藤秀峰先生は離婚した際、元妻にインタビューしてブログにアップしてましたよね。だいぶ非難されてたしゲスだとも思ったけど、すごく面白かった。比べると怒られそうだけど、今敏監督の遺書思い出した。どっちも作品だよなと。

第56位 ユートピアズ/うめざわしゅん 全1巻

ユートピアズ (ヤングサンデーコミックス)

ユートピアズ (ヤングサンデーコミックス)

 稀有な才能だと思う。遅筆だけど。藤子・F・不二雄のSF短編が好きな人はきっとハマるんじゃないだろうか。不条理な9本の短編を集めた1冊。

 ネットで確認できる限りだと、約10年の活動期間の中で3冊しか著作がない。先日読んだ『一匹と九十九匹と』の2巻は、「これ描いたら精神やっちゃうだろ…」っていうエグさだった。
 
 漫画で短編集をすすめするとしたら、『ユートピアズ』は真っ先に思い浮かぶ一冊。

関連:『世にも奇妙な物語』が好きな人にオススメしたい漫画、うめざわしゅん『ユートピアズ』 - 必需品ブログ

第55位 新ジャングルの王者ターちゃん/徳弘正也 全20巻

 ジャンプ連載時、『ジョジョの奇妙な冒険』とこの漫画は絵柄があんまり好きじゃなかった。でもこっちはアニメが始まって、ギャグも多いから楽しく観てた記憶がある。

 漫画でまとめ読んだのは大人になってから。友達が集めたから喜んで読んだ。ギャグから始まって格闘で盛り上がるという、『筋肉マン』から続くであろう、ジャンプの御家芸の一つを達成してる漫画。下ネタが多い。だが、それがいい。

 梁師範(りょうしはん)、26歳って設定だったのか。42くらいだと思ってたよ。

第54位 モテキ/久保ミツロウ 全4巻 + 4.5巻

モテキ(1)

モテキ(1)

 よくぞこの巻数で終わらせたなと。『聖☆おにいさん』的な道もあっただろうに。

 この漫画読んで「俺のことが描いてある」とか「この作者は私と似てる」と感じた人って、けっこういると思うんです。その手の印象与えれる作家の天辺が、たぶん太宰治だと思うんですけど。

 でも『人間失格』の方が僕は読んでて気持ちよかったですけどね。この漫画は嫌いです。

第53位 うしおととら/藤田和日郎 全33巻

うしおととら(1) (少年サンデーコミックス)

うしおととら(1) (少年サンデーコミックス)

 漫画史を代表するコンビ、潮(うしお)ととらの活躍が熱い漫画。ガッシュと清麿(きよまろ)とかもそうだけど、熱いコンビってのは少年漫画の醍醐味的なとこがある。

 「魂削って描いてそう」と感じる絵柄や作風ってあるけど、その中でも藤田和日郎と曽田正人はものすごい勢いで削ってそう。でも、折れると強くなる骨みたく、歩き続けると厚くなる足の裏みたいな、そういう魂してそう。
……そう考えるとイヤな魂だな。

第52位 働きマン/安野モヨコ 全4巻

働きマン(1) (モーニング KC)

働きマン(1) (モーニング KC)

 働きたくなる漫画。主人公が女性編集者の仕事漫画としては今『重版出来』も熱いわけですが、そちらが粗削りながら熱を帯びてるのに対し、こっちはもっと洗練されてる感じ。

 「あれから6年……」とかで再開してほしいけど、もう続きはやらないんでしょうね。

第51位 ラウンダバウト/渡辺ペコ 全3巻

 

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

 中学生女子の青春群像。創作ダンスやAV鑑賞会だったり、女の人が読むと思春期あるあるとしても楽しめるのかも。分かんないけど。

 こういうのって男が描くと萌え狙いの空気系になっちゃうから、女が描かないとこうはならないんだと思う。

 中学の選択体育、僕の中学は剣道とダンスだった。結局男子は全員剣道を選んだのだけど、僕は本当はダンスがやりたかった。女子はほぼみんなダンスだったのだけど、1人だけ剣道選択した奴がいた。あの時の敗北感ったらなかった。

第50位 プラネテス/幸村誠 全4巻

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

 
 2070年代、宇宙のゴミを拾う回収業者のサラリーマンを主要キャラクタに描かれたSF漫画。

 SFを対象とした文学賞『星雲賞』を、漫画とアニメのどちらでも受賞しているのは『風の谷のナウシカ』と、この『プラネテス』だけらしいですよ。

 5巻以内漫画選手権を開いたならば、優勝候補に名を連ねる漫画だと思います。

 アニメも面白いから、お好きな方でどうぞ。

第49位 GIANT KILLING/漫画・ツジトモ 原案・取材協力・綱本将也

GIANT KILLING(1)

GIANT KILLING(1)


 軍師として策略を巡らす監督・達海 猛(たつみ たけし)、かつての達海と同じ7番を背負い、成長著しい椿大介(つばきだいすけ)、サポーターとの関係、チーム運営。プロサッカーに関する様々な要素が、どれも高い水準で描かれてる漫画だと思う。

 作画もキャラクタも演出もすごいし、もしかするとサッカーのみじゃなくて、スポーツ漫画史上屈指の名作なのかもしれない。

第48位 天使なんかじゃない/矢沢あい 全8巻 完全版・全4巻

天使なんかじゃない 完全版全4巻 完結セット (愛蔵版コミックス)

天使なんかじゃない 完全版全4巻 完結セット (愛蔵版コミックス)

 以前一緒に働いてたワイルド系のカッコいい先輩が同僚にこれ借りて読んでて、「ふざけないで下さい!◯◯さんがそれ読んでたらモテ過ぎでしょ!」と軽くキレたことがある。……あれ、なんだこのエピソード。

 まあ須藤晃(すどう あきら)がカッコいい。たぶん少女漫画って多くは女主人公の視点で描かれてるから、ヒーローがカッコよく感じるんだろうね。その中でもあきらの造形って今や古典的かもだけどやっぱカッコいい。

 矢沢あい先生はやっぱ凄いと思うわ。でも『Paradise kiss』とか『NANA』は駄目です、あんなチャラチャラした男はお父さん認めません!

 あ、ちなみにお父さん、ケンちゃんも好きです。彼には哀愁がある。

第47位 花田少年史/一色まこと 全5巻

花田少年史(1) (モーニング KC)

花田少年史(1) (モーニング KC)

 『ピアノの森』の一色まこと作品。

 おばけが見えるようになってしまった少年・花田 一路(はなだ いちろ)には、おばけの方から頼みごとをしにやって来るようになる。いやいやながらも引き受け、一生懸命に解決しようとする花田少年。田舎育ちにはきっと懐かしいし、暖かい気持ちになれる漫画。

 僕の母親が読んで気に入ってたし、きっと性別問わず幅広い年齢層が楽しめる漫画だと思う。

第46位 ヤサシイワタシ/ひぐちアサ 全2巻

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

 大学の写真サークルを舞台にした、男女のドロドロしたもの。ヒロインの弥恵(やえ)は、オタサーの姫よりもっとタチの悪い何か。大脳をやっちゃってるガール。

 『おおきく振りかぶって』は野球漫画としてどこか新しかったけど、この漫画も青春トラウマものとしてどの漫画とも似ていない。作者がスポーツ心理学専攻してたっていうの読んで、割と納得した。

 面白いしところどころ可愛いのに激しく落ちる漫画。

第45位 ファンタジウム/杉本亜未 連載中 8巻

ファンタジウム(8) (モーニング KC)

ファンタジウム(8) (モーニング KC)

 天才的なマジックの才能を持ちながらも、難読症という読み書きの障害を抱えた少年・良(りょう)と、その才能を見つけ「俺と世界を目指そう」と良を引き取ることにしたい会社員・北条(ほうじょう)の物語。

 モーニングツーを創刊から2年くらい読んでたのだけど、その頃からいぶし銀の面白さで、いつか来るだろうと思ってた。でも、『セイントおにいさん』が爆発的に認知された一方で(実際に面白かったけど)、この漫画に当たるスポットライトが小さくて不満です。

 いぶし銀って書いたけど実際丁寧な作品で、だけどマジックのシーンは幻想的にすら感じます。漫画好きの自覚がある人は読むべきです。

第44位 ちーちゃんはちょっと足りない/阿部共実 全1巻

 阿部共実は、切ないのもホラーも後味悪いのも綺麗なのも描ける漫画家。絵柄とか言葉選びはもしかしたら好み別れるのかもしれないけど、「この人のセンスが欲しかった」という意味では、僕の中でトップら辺にいる作家。

 一話完結のオムニバス形式だった『空が灰色だから』も良かったけど、一冊でまとめてあの読後感を味わえたこの作品は名作だと思う。

 このブログの最初の記事が、この漫画についてだったりします。

関連:『ちーちゃんはちょっと足りない』雑感 - 必需品ブログ

第43位 MONSTER/浦沢直樹 全18巻

Monster (1) (ビッグコミックス)

Monster (1) (ビッグコミックス)

 中学の時に作文で「将来の夢」について書かなきゃいけないことがあって、「いつかウィンブルドンのセンターコートに立ちたいです。私、サブリナ・ニコリッチを超える!」と書いたことがある。同作家のテニス漫画『Happy!』が元ネタなんですけど。あと31歳現在、まだ一度もテニスしたことないですけど。

 『MONSTER』はワクワクしましたねぇ。浦沢作品の風呂敷を広げて行く際のワクワクって、凄いもんがある。

 「名前のない怪物」は、さりげなく日常会話に滑り込ませることを心がけてます。

第42位 はじめの一歩/森川ジョージ 連載中 108巻

はじめの一歩(108) (講談社コミックス)

はじめの一歩(108) (講談社コミックス)

 すげえ巻数出てるなと改めて。考えてみると80巻くらいまでしか読めてない。

 鷹村vsブライアンホーク、木村vs間柴といった、全ての漫画からベストバウトを選んだとしても、上位必須の名試合がずらり。

 この漫画を人生のバイブルにしてる人も、大袈裟じゃなくてけっこういると思う。

第41位 イッキ!!/久寿川なるお 全9巻

イッキ!! 8 (ヤングチャンピオンコミックス)

イッキ!! 8 (ヤングチャンピオンコミックス)

 結局「おすすめの漫画」という観点から選ぶと、それなりに知名度のある漫画が多くなってしまうこのランキングだけど、その中で群を抜いて「マイナー」と言える漫画がこの『イッキ!!』。

地方競馬が舞台で、一度死んだ男が馬として生まれ変わるという←、だいぶ漫画的な設定。その為、主人公(馬)は人語を解し(喋ることはできない)、女性ジョッキーの胸に反応したりする。

 設定だけ聞くと「どうなの?」という印象を受けるかもしれないけど、考えてみりゃ「みどりのマキバオー」なんてあのフォルムで人とも普通に会話してたからね。だから作品の価値は、「競馬を題材にいかにドラマを描けるか」ってところにある。

 その点、この漫画はライバルとの戦い、別れ、騎手や厩務員との関係性、みんな描けてる。しかもこの漫画には設定と絵柄の利、「エロ」がある。これが他の競馬漫画とは違う、この漫画の特徴になっている。

 武器でもあり特徴だけど、この「エロ」と、「人間から転生した競走馬」という設定ををどう受け取るか。そこが好みの分かれ道だとは思う。だけど、ライバルとの競争は素直に熱い漫画だし、最終話のまとめ方も好き。もっと評価されていい漫画。

第40位 最終兵器彼女/高橋しん 全7巻

 

最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス)

最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス)

 世界の命運を担う、最終兵器になってしまった少女・ちせと、それを見守るしかできない少年・ショウジの物語。「セカイ系」といったらこの漫画を思い浮かべる人も多いんじゃないだろうか。

 エヴァの流れと、10代の頃に読んだから刺さったのかも。世界の終わりに閉じられた世界で繰り広げられる、2人のぎこちない恋愛模様は、今読み返したらどう感じるのだろう。

 …あれ、なんだか脳内で「SEKAI NO OWARI」が流れ出しました。これはまずい兆候なので、キーボードにラジカセを叩きつけて舞いますね!

第39位 ザ・ワールド・イズ・マイン/新井英樹 全14巻 豪華版・全5巻

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (1)巻 (ビームコミックス)

 当時、豪華版は帯に伊坂幸太郎や松尾スズキがコメントしてて派手だった。それで手にとったのだけど、すげー内容。実際、同時期に連載された『殺し屋1』なんかと並んでカルト的な人気の漫画らしい。

 あらすじは説明しても意味ないのだけど、大雑把にしてみる。
2人組みが無差別な殺戮をしてたら大怪獣が現れる。伝説のマタギも現れて、大海獣が島よりでかくなる。アメリカ大統領が参戦するも、2人組みの片割れ神格化。ある意味でエヴァ・まどマギ的クライマックスを迎え、世界はあなたのものに。

 深作欣二監督による映画化構想があったようなので、逝去が惜しまれます。ヤバい漫画を読みたいならぜひ。

第38位 沈黙の艦隊/かわぐちかいじ 全32巻

沈黙の艦隊(1)

沈黙の艦隊(1)

 海難事故により死亡したとされていた海江田艦長以下76名、実は極秘で建設された原子力潜水艦の乗員になる為の偽装だった。試験航海中に米海軍相手に音響魚雷を発射し逃亡。その後、この原潜は独立戦闘国家『やまと』を名乗り、海江田はこの国(艦)の国家元首となる。さらにこの国には出港時に核弾頭が積載された可能性があり……

 導入部の設定だけでも面白い。でもこれ、考えたからって漫画にできる人、漫画家にだってそうそういない気がする。
 その後もロシアやアメリカの軍隊相手に大立ち回りです。

 海江田はそのあまりのカリスマ性からだんだん神様じみてくるのだけど、それをつなぎとめる深町艦長や、ベネット米大統領の存在も熱い。

 全32巻の中で女性キャラクタの登場はたった1人。それも終盤に数コマしか出てこない漢の漫画。「マジかよ!」というラストシーンも含めて印象深い。

第37位 GANTZ/奥浩哉 全37巻

GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックス)

GANTZ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 思うところあるよって人はいると思うけど、それでもこの漫画の革新性ってすごかったと思うんです。新しかったじゃないですか、図抜けて。しかもわけ分からんの含めて面白かった。

 どこだよそこ、ネギ星人ってなんだよ、採点ってなんだよ、目的は?ガンツの中身なんだよ、なんであだ名なんだよ、なんでラジオ体操の歌?なんで?なんで?なんで?なんで?っていう。
 
 それでいて純粋に戦闘シーンもカッコよかった。大阪編なんて、「戦争」と呼べるような戦いの中で、『ONE PIECE』の頂上決戦や、『キングダム』の合従軍編と比肩できるレベルのそれだったと思うし。

 思うところあるよって人はいると思うけど。

第36位 セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん/うすた京介 全7巻

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 この漫画の野球編が今まで読んだ漫画の中で一番笑ったかもしれない。ボナンザは弾け飛ぶし、キャシャリンはダビデ二中のエースだし、校長は逝くし、メソはでかくなるし、としこは宇宙だし。

 フーミンが自分のツッコミ適性に悩む回とかも好きだった。そいやフーミンの本名って、「富士山 起目粒(ふじやま おこめつぶ)」なんだよね。
 
 あの頃のボクらに変な傷跡を残したことだけは間違いのない漫画。

第35位 悪の華/押見修造 全11巻

惡の華(11)<完> (講談社コミックス)

惡の華(11)<完> (講談社コミックス)

 青春トラウマものなのだけど、最終巻が綺麗すぎた。『スラムダンク』の最終巻かと思ったもん、セリフ無い数十ページ。まあ全然違うんですけど。

 海を舞台に掴み合いするのだけど、なんなのでしょうねあの感じ。海だから塩でお清め、水で洗い流す的なことなんすかね(絶対違う)。
 
 高校編以降がぬるく感じる人もいるみたいだけど、僕は嫌いじゃないです。中学編が禍々し過ぎた。

 だけど、最後のヒロイン・佐和視点のループ読むと不安になる。
彼女は本当に救われたの?

第34位 幕張/木多康昭 全9巻

幕張 1 (ジャンプコミックス)

幕張 1 (ジャンプコミックス)

 僕にとってのギャグ漫画原体験。『行け!稲中卓球部』より先にこの漫画を読んだので、古谷実のパロディだとか、そういう部分は分からずに笑ってた。

『すごいよ!!マサルさん』と同時期にジャンプで連載してて、この2作のせいで、ジャンプは当時ギャグ漫画を看板にしようとしたらしい。ギャグで長期連載は難しいのに、そんなこと考えたくらいの人気作だったのでしょう。同時に、『ドラゴンボール』や『幽遊白書』が次々に連載終了した、当時のジャンプ事情もあったのだろうね。

『すごいよ!!マサルさん』よりも当時好きだった。パロディや、編集者を次々とネタにするような、タブー犯してる感じが好きだったのかも。

『喧嘩商売』のギャグの部分が好きならぜひ。

第33位 ピーチガール/上田美和

ピーチガール(18)

ピーチガール(18)

 『NANA』の「幸子」と、この作品に置ける「さえ」は、お互い『臨死!!江古田ちゃん』風にいえば「猛禽ちゃん」だと思う。上り階段で靴が脱げてしまい終電を逃した際に「わざとだよ?」という伝説的セリフを吐いた幸子は言わずもがな、色白・小柄・黒髪ボブで男ウケ抜群のさえも「猛禽ちゃん」であることは間違いない。ただし、さえはドラマ『半沢直樹』に置ける大和田常務的な猛禽ちゃんだと思う。さえが巨大な猛禽として描かれ、彼女が報いを受けることによって読者に快感が生じるというか。

 ちなみに、ヒロインはさえではなくて、ガングロコギャルのもも。ももには2人のヒーローが思いを寄せ、「どちらを選ぶのか」が18巻かけて描かれる。だけど2人とも違った角度の等しい魅力で描かれ、どちらかを選ばない道理が無い。なので、ももにしても「みんなに好かれるヒロイン」には成りきれないという。

「色々あったけどあたし達、ズッ友…だょ」には成りようのない少女漫画。

第32位 オトノハコ/岩岡ヒサエ 全1巻

オトノハコ (KCデラックス Kiss)

オトノハコ (KCデラックス Kiss)

 『土星マンション』の岩岡ヒサエ作品。『花ボーロ』というこの作者の短編集があって、その中に合唱部を扱った『オトノハコ』という一編があった。その一編の続編を、丸一冊使って描いたのがこの作品です。

 可愛くて優しくて幸せな気持ちになれます。まあ31歳のおっさんが口にするべきフレーズではないですけど。でも繰り返します。可愛くて優しくて幸せな気持ちになれる漫画なんです。

 この漫画はあまり知名度は高くないですけど、例えば『よつばと!』が好きな人には気に入ってもらえると思うんです。なんせ、可愛くて優しくて幸せな気持ちになれますから。

第31位 ヒミズ/古谷実 全4巻

ヒミズ コミック 全4巻 完結セット (ヤンマガKC )

ヒミズ コミック 全4巻 完結セット (ヤンマガKC )

 古谷実作品は『シガテラ』も好きなんだけど『ヒミズ』で。

 『行け! 稲中卓球部』を描いてたのと同じ漫画家とは思えない、この一貫した薄暗さ。青春の中の闇じゃないからね、闇の中に青い春ひたしてる感じ。

 園子温が監督した映画版もとても良かった。染谷翔太と二階堂ふみ、素晴らしい。
 原作に忠実な映画化も悪くないけど、僕はあれも好きですよ。

第30位 グラップラー刃牙/板垣恵介 全42巻

グラップラー刃牙 (1) (少年チャンピオン・コミックス)

グラップラー刃牙 (1) (少年チャンピオン・コミックス)


 「人食いオロチ」こと愚地独歩(おろち どっぽ)や、実戦合気柔術の達人、渋川剛気(しぶかわ ごうき)みたいなオッサンキャラが好きなので、地上最強の生物との差がどんどん開いてしまうのは、内心寂しい気持ちがあります。

 バキシリーズを語ろうとしたら、怪作『バキ特別編 SAGA』にも触れたいところですが、今日のところはそっとペンを置きますね。(そしてふわりとジャンプした後、身体にひねりを加えて爪先の一点でペンを粉々に粉砕しますね)

第29位 進撃の巨人/諫山 創 連載中 15巻

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

 一巻ラストの引きの強さ、もの凄かった。最初から面白かったですよね。

 絵に関してはキャラの描き分けとかそんなに上手くなってないけど、別にいいんじゃないでしょうか、アニメで補完されてるし。あと現状が作者の完成された絵柄なのかもしれない。増田こうすけみたいな感じで。

 今更押してもというのはあるけど、やっぱ面白いですし。

第28位 鋼の錬金術師/荒川弘 全27巻

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)

 バイトして貰った金握りしめて「フッ、等価交換…だな」とか言ってたと思うんです。分かりますよ、お兄さんもそうでしたから。みんなが通る道なんですよね。

 最初から最後までブレのない、作り込まれたストーリー。”完成度”という点では、この漫画に比肩する作品ってそう無いはず。

 月一連載でこのブレの無さは驚異的。この作品の連載中に子供も産んでるし。ベタな言い回しだけど、荒川先生も鋼の漫画家ですよね。

第27位 うさぎドロップ/宇仁田ゆみ 全10巻

うさぎドロップ (1) (FC (380))

うさぎドロップ (1) (FC (380))

 妹夫婦に何かあったら、姪っ子と甥っ子は僕が育てるぞ。そう思わせるには十分な漫画でした(縁起でもない)。

 りんちゃんが可愛すぎます。幼児期(第一部)のりんちゃんは天使ですし、第二部のりんちゃんは高校生になった天使です。

 すごく好きな漫画です。でも、アレは認めません。アレはダイキチがおっさんとしてカッコよすぎたのです。いい歳したおっさんとして、ダイキチはもっとダメで、小汚くあるべきだったのです。僕は認めませんよ。

 宇仁田ゆみ先生は『スキマスキ』や『トリバコハウス』といった巻数の少ない漫画も面白いので、この漫画が好きな人は読んでみるといいと思うんです。

26位 さくらの唄/安達哲 全3巻

さくらの唄(上) (講談社漫画文庫)

さくらの唄(上) (講談社漫画文庫)

 文庫版、もしくは講談社BOX版だと全2巻なのかな。GOING STEADYのアルバム『さくらの唄』は、おそらくこの漫画からタイトルを取ったもの。

 単行本だと、3巻にだけ「成人コミック」の指定がされており、この漫画の辿った軌跡が想像できるかもしれない。

 このランキングの中に何作か入っている「カルト作品」と呼ばれているような漫画作品の一つで、青春トラウマ系の金字塔的漫画。

 歳取ってから読んでも楽しめるだろうけど、なるべく若いうちに、10代なり学生の内に読んでグチャグチャになれたら幸せだと思う。

第25位 DRAGON QUEST -ダイの大冒険-/原作:三条陸 作画:稲田浩司 監修:堀井雄二 全37巻

ドラゴンクエスト-ダイの大冒険- 全22巻 完結コミックセット(文庫版)(集英社文庫)

ドラゴンクエスト-ダイの大冒険- 全22巻 完結コミックセット(文庫版)(集英社文庫)

 僕もバカじゃなかったですから、かめはめ波が撃てないことは薄々感づいていたんです。両手の真ん中に大きなエネルギーを生み出せるか、ましてやそれを放出できるかと考えたときに、ちょっとイメージできなかった。
 
 そういう意味では『幽遊白書』の霊丸(レイガン)って、撃てるような気がしたと思うんですよね。1日4発までっていうのも現実的です。でも、なかなか撃てない。そんなときに出会ったのがこの漫画でした。そう、アバンストラッシュです。

 アバンストラッシュは現実に撃てました。僕はよく傘で実践してたんですけど、飛んでましたもん、傘。

 中学にアーチェリー部がある町に生まれたというのもあるかもしれませんが、メドローアも人気がありました。あと鼻くそフィンガー・フレア・ボムズとかも。

第24位 少女ファイト/日本橋ヨヲコ 連載中 11巻

少女ファイト(1) (KCデラックス イブニング )

少女ファイト(1) (KCデラックス イブニング )

 ネット上で有名な「お前がそう思うんならそうなんだろ お前ん中ではな」は、この漫画の台詞が元ネタ。

 日本橋ヨヲコは台詞がすごい。いや、絵も上手いんだけど、やっぱり台詞だと思う。

 「オレを震えさせてくれるのなら この世界で一緒に汚れてやる」とか「本当にオレになりたい? しんどいよ?」とか。好き嫌いは別として、頭のどっかにこびりついてる。…今のどっちも『G戦場ヘヴンズドア』だけど。

 一作挙げるならやっぱ『少女ファイト』。だいぶ好みの別れる漫画家だと思うけど、バーレーボールを扱った漫画というのもあって、日本橋ヨヲコ作品の中では比較的大衆ウケしそうな印象。

 今連載してるスポーツ漫画の中でたぶん一番好きです。

第23位 機動警察パトレイバー/ゆうきまさみ 全22巻

機動警察パトレイバー(1) (少年サンデーコミックス)

機動警察パトレイバー(1) (少年サンデーコミックス)

 「あたしのイングラムはなぁ…」
 「あたしが毎日乗って…」
 「少しづつ動きを覚えさせて…」
 「ここまで鍛え上げたんだ…」
 「あんたが気まぐれで遊ぶ玩具とはなあ…」
 「違うんだぁ!!」

 のあ(T_T)
 警視庁が設けたロボット部隊っていう設定だけでも面白いし、今だって古くないと思う。かつ、この漫画は泉野明(いずみのあ)を始めとした登場人物の、社会人としての成長も描かれる。

 後藤隊長みたいなおじさんに憧れていました。

第22位 風の谷のナウシカ/宮崎駿 全7巻

豪華装丁本「風の谷のナウシカ」(2冊セット)

豪華装丁本「風の谷のナウシカ」(2冊セット)

 デカイからかさばるんだよねこの漫画。でも手元に置いときたいという。

 映画の『風の谷のナウシカ』の背後に、こんなに壮大な世界が広がっているという。これ考えて描いて映画にもしての宮崎駿って、もうほんとに頭があれなんでしょうね。

 豪華装丁本は姪っ子が大きくなったら買ってあげようと思ってるんです。

第21位 あずまんが大王/あずまきよひこ 全4巻 新装版・全3巻

あずまんが大王 全3巻 完結セット (少年サンデーコミックススペシャル)

あずまんが大王 全3巻 完結セット (少年サンデーコミックススペシャル)

 つらいことがあったら読み返す。そういう漫画です。

第20位 ベルセルク/三浦建太郎 連載中 37巻

ベルセルク 37 (ジェッツコミックス)

ベルセルク 37 (ジェッツコミックス)

 ダークファンタジーといえば『ベルセルク』っていう印象。

 描き込まれた絵だけ追っても楽しめる。物語のスケールも壮大だし、『バガボンド』あたりと並んで世界のマーケットが狙える漫画なんじゃないでしょうか。実際売れてそうだけど。

 つまらなくならない限りは、あと30年かかっても追いかけますんで、三浦先生には健康に気をつけて頑張ってもらいたいものです。生きねば。

第19位 封神演義/藤崎竜 全23巻 完全版・全18巻

封神演義 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

封神演義 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 当時、週刊少年ジャンプで主人公に参謀タイプを据えた漫画って新鮮に感じたし、CGをたくさん使った絵柄も新しかった。

 宝貝(パオペエ)っていうのが作中の武器なんだけど、太公望が持ってる風の宝貝は「チッ」っていうと発動する。だから今でもペン握ってる時にイラッとすると、ペン振りかざして風を起こそうとしたりしますよね。テヘペロ(真顔)

 「何度も繰り返された世界」的設定が好きなのは、この漫画の影響なのかも。妲己が抱く極大の望みには痺れた。

第18位 エンジェル伝説/八木教広 全15巻

エンジェル伝説 15 最後の聖戦の巻 (ジャンプコミックス)

エンジェル伝説 15 最後の聖戦の巻 (ジャンプコミックス)

 碧空町という街を舞台に、喧嘩と笑いに満ちた高校生活が描かれている。

 主人公の北野くんは心優しい真面目な青年なのだけど、顔が極端に怖い。悪魔と見間違う顔付きをしていて、天性の格闘センスも持ち合わせている。のちに彼は『悪魔番長』と呼ばれることになるのだけど、本人が望んだものではない。

 親同士のぶつかり合いも面白い。北野くんの父は更にパワーアップした戦闘能力を持っていて、ヒロイン父の古武術師範や、教師の皮を被った武闘家と、ヤクザな死闘を演じてみせる。

 連載初期はギャグ漫画なのにどんどん絵柄が洗練されていき、仕舞いには爽やかな感動がある。こういう物語を作れたら幸せだと思う。

第17位 コジコジ/さくらももこ 全4巻

コジコジ 1 (りぼんマスコットコミックス)

コジコジ 1 (りぼんマスコットコミックス)

 さくらももこは『ちびまる子ちゃん』の作者であると同時に『コジコジ』の作者だということを忘れちゃいけない。キャラクタは可愛いのに、不条理でシュール。そしてコジコジは時に真理を突く。

 初読は中学の頃。小学生だった妹が買ってきた。妹はホラー漫画や『浦安鉄筋家族』、あと『破壊王ノリタカ!』といった漫画を集めてはウヒャウヒャ言ってて、それはそれで面白いんだけど、もっと女の子らしい漫画集めてほしいなあと思ってた。

 そんな中で妹が買ってきてハマったのがこの漫画。『コジコジ』って今はりぼんマスコットコミックスから出てるけど、当時はソニーマガジンズからもっと大きなサイズで出てた。

 アニメも面白かった記憶ある。ホフディランの『コジコジ銀座』とかたまらんし。

きっと今読んでも20年後読んでも、絵柄はともかくとして中身は古くならない漫画だと思う。

第16位 げんしけん/木尾 士目 連載中 既刊16巻

げんしけん 二代目の七(16) (アフタヌーンKC)

げんしけん 二代目の七(16) (アフタヌーンKC)

 大学のオタサーを舞台に繰り広げられるラブコメ。
連載当初はラブ要素薄かったしオタサーの存在ももっとニッチだった。考えてみりゃボクが大学生の頃からやってた漫画だから、もう10年選手だもんね。状況は変わりますよ。そしてその変化に貢献した漫画だと思う。

 サキ×班目(まだらめ)の関係性に決着がついた時点で、我々古参にとってのこの漫画は一つのエンドロールを迎えました。なので班目ハーレムはボーナスステージみたいなところあります。8月32日です。

 班目の引き際をどうするのか、あるいはこのまま終わらない夏休みを続けるのか。2代目メンバーの魅力考えると、どちらにしろまだしばらくは楽しめそうです。

第15位 グルグル/衛藤ヒロユキ 全16巻

魔法陣グルグル1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

魔法陣グルグル1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 踊りながら魔法陣を描くグルグル使いククリと、勇者になるべく英才教育を受けて育ったニケ(適正は盗賊)の2人を中心にしたギャグファンタジー。
 今読んでもメケメケとかギップルのテント、さっぱり妖精なんかワケ分からんけど可愛いし笑ってしまう。「肩のうしろの2本のゴボウのまんなかにあるスネ毛の下のロココ調の右」とか。妖精村殺人事件のくだりがアニメで放送された翌日、小学校のクラスはこの話題で持ち切りだった記憶ある。

 惜しむらくは、絵柄もなんだけど作品の対象年齢みたいなものが途中から変化してしまったこと。7巻までが好きすぎます…。
 ククリはニケの嫁!
 
関連:ククリと魔王討伐の旅がしたかった/衛藤ヒロユキ『魔法陣グルグル』 - 必需品ブログ

第14位 キングダム/原 泰久 連載中 36巻

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

 今、いちばん熱い漫画の一つなのは間違いない。

 三国志より昔、春秋戦国時代が舞台。大将軍を目指す少年・信と、後に始皇帝となる秦王・政の活躍を中心に、戦乱の世を描く物語。
 
 王騎(おうき)や麃公(ひょうこう)、フォルフォルさんといった武将がカッコよく、「六大将軍」や「三大天」といった名称もテンションが上がる。暗殺一族「蚩尤(しゆう)」の女剣士・羌瘣(きょう かい)が強いのもいい。
 
 作中では特に、秦一国に中華全土の六カ国が連合を成して襲いかかる、「合従軍編」の盛り上がりは凄まじいものがあり、『ワンピース』に置けるエース奪還の「マリンフォード編」に迫るものがあった。

 連載中で常に面白く、多くの人にとって外れのない漫画をすすめるとしたら、『ちはやふる』とこの『キングダム』は外せない気がする。

第13位 俺はまだ本気出してないだけ/青野春秋 全5巻+オムニバス短編集

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)

 主人公シズオは、40歳にして漫画家になるといって会社を突然辞める。一人娘もいるのに。そんな残念なおっさんと家族や仲間達を描いたコメディ。

 「おすすめの漫画ランキング」なのでこの順位だけど、これがもし人にすすめる気のない「好きな漫画ランキング」だとしたら、ボクの中の表彰台を争う漫画。 ……なんだよ、”ボクの中の表彰台”って。

 それでも!この漫画が好きだし、この漫画を描ける作者のセンスが好きだし、この漫画を好きだっていう人のことはきっと好きになるだろうという、そういう類の漫画。

 あとあれですね、映画版のシズオ役は堤真一できっと素晴らしい演技だったんでしょうけど、ボクの中ではカンニング竹山こそがシズオでしたね。

第12位 ルサンチマン/花沢健吾 全4巻

ルサンチマン 1 (ビッグコミックス)

ルサンチマン 1 (ビッグコミックス)

 「ルサンチマン」とは、弱者が支配者や強者に対して抱く怨念。そして、この漫画は僕が知る限りモテないオタク男を描いた漫画の最高傑作。

男キャラの見た目がきもい。絶対に女性読者受けしないであろうルックスで描かれており、それはある種清々しくもある。

 そんな男たちは現実を見限る。ゲームの中に活路を求め、仮想現実世界(アンリアル)に足を踏み入れる。

 主人公のたくろーは、AIソフト「月子」と出会う。ゲームの中で月子との生活を楽しもうとするたくろーだったが、月子は他のAIソフトとは違った。月子の正体が明らかになるにつれ、アンリアルが現実を巻き込み始める。
そして、たくろーは選ばなければいけない時がくる。アンリアルか、現実かを。

第11位 みどりのマキバオー/つの丸 全16巻

みどりのマキバオー (16) (ジャンプ・コミックス)

みどりのマキバオー (16) (ジャンプ・コミックス)

 「競馬」は、考えてみればドラマの題材として優秀だ。レースを描くわけだから勝ち負けがあるし、調教という形で努力を描ける。馬と騎手との一蓮托生は時に友情を超えたテーマになり得るし、何より競馬は別れが、死が描ける。

 本来は競馬に置ける別れというと、レース中の故障による引退や、安楽死が挙げられる。だけどこの漫画では母馬との別れや、主人公マキバオーにとっての恩人チュウ兵衛との別れも描かれる。競走馬同士のライバル関係が熱い漫画だけど、こと泣かせにかかったらつの丸は天才的だと思う。

 この絵柄だから動物ものを得意としてるのかなと思うけど、彼をネームに専念させたら、感動を武器に、大場つぐみのようなヒットメーカーにもなれるんじゃないだろうか。

 余談だけど、中学の時この漫画を完結まで読んだ友達が「でも最後は結局マキバオーが勝つんだね」って言ったの覚えてる。だけど最終話のあのシーン、解説者が叫んでる名前はマキバオーじゃないんだよね。

第10位 昴/曽田正人 全11巻

昴 (1) (ビッグコミックス)

昴 (1) (ビッグコミックス)

 自転車競技をしていたので同作家の『シャカリキ!』には思い入れがあるし、モータースポーツの『capeta』も面白く読んだ。けど一作挙げるとしたらバレエを題材にした『昴』。

 この漫画の鬼気迫る描写というか、魂削って刻み込んでる感じって、比肩する作品無い気がする。

 全11巻。正当な続編にあたる作品が出てるけど、まずこの11冊を。

9位 蒼天航路/原案・李學仁 漫画・王欣太

蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

 歴史漫画の最高峰。全部すごい。それ故に、「ココがすごい」とか「ここが面白い」って切り取るの、かえって難しい気がする。

 横山光輝の『三国志』や、吉川英治の小説『三国志』読者にとっては「マジか!」からの幸せな時間でしょうし、三国志入門としては、最初からクライマックスです。

第8位 ちはやふる/末次由紀 連載中 26巻

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

 連載中の漫画で、不特定の誰かに一作だけすすめるとしたらコレ。

 女性向け漫画雑誌での連載ながら、競技としてずっと熱い漫画。団体戦も個人戦も描いてるし、友情も恋愛もある。

 そして脇役がいい!机くん、肉まんくん、奏(かなで)さんは勿論のこと、菫(すみれ)ちゃんも筑波くんもみんないい!脇役が脇役じゃない漫画は名作ですよ。あと若宮 詩暢(わかみや しのぶ)、 好き!

 最後に、「熱血スポーツ漫画」等と評されることの多いこの作品だけど、作中から奏さんの台詞を引用して絞めたい。

体育祭のあと みんなに かるた部は運動部みたい
って言われましたけど 私にとっては文化部です
身体一つで男女一緒に戦えるのは文化だからです

 奏さん……。奏さん! か、かなでさぁああああん!

第7位 ラフ/あだち充 全12巻

ラフ (1) (小学館文庫)

ラフ (1) (小学館文庫)

 あだち充は野球とラブコメのイメージだけど、これは水泳漫画。主人公の髪もいつもより短め(スターシステム的な意味で)。

 この時期のあだち充って、時代劇( SF設定有)な『虹色とうがらし』を描いてみたり、けっこうチャレンジしてた。あだち先生に関しては「チャレンジなんていらないよ、いつも通りでいいです」という声もありそうだけど。

 主人公の大和圭介に対する、自己紹介後の第一声が「人殺し」だったヒロイン・二ノ宮亜美。大和は運動寮に住んでいて、向かいには女子寮がある。窓を開けると二ノ宮と目が合ったりして。

 高校時代、僕も寮生活してたのだけど、この漫画に影響受けて、高校の敷地内に女子寮無いか探したりした。無かった。あと、中学のときは二ノ宮のイラスト描いたTシャツを自分で作って、普段着にしてた。きっと、みんなが通る道なんでしょうね。

 僕が知る限り、終わり方が最も綺麗な漫画。あだち充の最高傑作は『ラフ』です。

第6位 ハチミツとクローバー/羽海野チカ 全10巻

ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

 大学の時に読んで美大への憧れをこじらせた漫画…。

 うすた京介を彷彿とするギャグと、魅力的なキャラクタの描写、美味しそうに見える食事シーンに、カラフルで暖かい色彩。シリアスなシーンは重く、楽しい時はひたすらアッパーに。漫画家が恐怖する漫画家こと、羽海野チカの初連載作。

 この作品ってカテゴライズは少女漫画だけど、考えてみれば主人公が男って時点で変わってるよね。うすた京介は羽海野との対談で「僕はこの作品、普通にギャグ漫画だと思ってます」みたいなこと言ってたし。まあそれは違うと思うけど。

 『ハチクロ』(この漫画の略称)って、「登場人物全員片思い」がキャッチみたくなってたけど、はぐ(ヒロイン)の決断で収まるとこには収まる。この漫画はハイレベルなユーモアと切なさを提供してたけど、最大のテーマは『才能と選択』だったという。このテーマがこの作品を良質な少女漫画から、さらに一段上に引き上げたのは間違いない。

 あと鉄人は可愛すぎる。あんなものはずるい。

 余談だけど、映画『ハチクロ』の試写会の抽選に応募したことがあった。抽選の条件に「あなたの大切な人に向けてのメッセージをお願いします」というもがあり、当たるとペアで観に行けた。なので書いた。
 「今日君に伝えたい、世界一短い詩があるんだ。『好きだ』」
 そしたら当たった。
 当日、当たり前のように一人で観に行った。あの日からかな、僕の笑顔が嘘くさくなったのは。

第5位 寄生獣/岩明均 全10巻

新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)

新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)

 「完璧かよ…」と初めて読んだ時に思った漫画。余計な装飾が無い感じする。

 潮(うしお)ととら、マキバオーとチュウ兵衛(あるいは勘助)と並ぶ”一蓮托生”が似合うコンビなのだけど、主人公の新一とミギーって、寄生された側・した側っていう、特殊な関係にある。寄生されたことを苦悩する新一と、完全に身体を乗っ取れなかったことを嘆くミギー。感情はどうあれ、異存し合わなければ生存できない2人の関係性は、この物語の深化のキモだ。

 この2人の関係性に似た作品って何かあるかと思い検索かけたら、「『ターミネーター2』のT−1000(液体金属のロボット)とパラサイト生物は似てる」という検索結果が出てきた。確かに人物への変身や形状変化は似てるけど、関係性としてはむしろジョン・コナーとT−800(シュワちゃん)の方が近い気がする。…違うか。

 この漫画が20年前に完結した作品だということ考えると、本当に優れた作品は古くならないんだなって改めて思いますね。今アニメもやっててそっちも面白いです。

第4位 ピンポン/松本大洋 全5巻

ピンポン (1) (Big spirits comics special)

ピンポン (1) (Big spirits comics special)

 高校時代、寮生活をしていました。運動寮でした。3年の時、隣の部屋が卓球部の2人組みになりました。その片方、卓球部のキャプテンだったそいつに、この漫画を借りました。

 彼は小柄で、坊主頭で、それこそ卓球一筋みたいな男でした。部活が休みの日も体育館に行って一人練習するような、そういうやつ。この漫画を借りた時、彼は「俺は大学に行っても卓球をやる」というようなことを言いました。僕は最後の大会を終えて、大学では部活をやらないと決めて、空っぽの時期でした。部活に費やしていた時間を何に当てればいいのかわからなくて、ふわふわした毎日でした。

 そんな時に読んで、ささりました。そういう漫画じゃないのかもしれないけど、涙が止まりませんでした。佐久間 学は、僕だと思いました。

 卒業式の前日、だいぶ伸びた髪を、監督に五厘刈りにしてもらいました。灰色の頭で卒業式にのぞみました。後輩が胴上げをしてくれました。
 
 最近アニメになった同作を観て、やっぱり泣けました。僕にとって部活しかなかった青春を、最も喚起する作品がこの『ピンポン』なんだと思うんです。

第3位 スラムダンク/井上雄彦 全31巻

スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)

スラムダンク (31) (ジャンプ・コミックス)

 言わずもがな。名作中の名作。

第2位 惑星のさみだれ/水上悟志 全10巻

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 8 (ヤングキングコミックス)

 「ゆーくん あたしは理性的でかつ熱い男が好きや そろそろ口だけやなく 本当に熱いってところ見してや…」

 「おじいちゃんを助けて」「心得た!!我が友 雨宮夕日よ!!」

 「シアを… ヘビの騎士を助けてくれ…!」「任せろ!!我が友 ノイ=クレザント!!」

 「運と才能を全力の努力で駆使し 今日を生き 明日をも生きる者 それが我々 獣の騎士団だ!!」

 「キミの小さな欲望など ぼくが踏みにじってやる 人類のためにここで死んでくれカミサマ」

 「私は500年かけて 自分が全知の神などではなく無知の人であることを学んだ」

 「魔法使い!!師匠からの伝言だ!!」「…ん?」「『私たちは人間だ』…と」

 「うわああああ!? ツノ付いとるー!!」

 「違います!! 命を最後まで使い切ってこそ生き様!! 悔い無しと笑って死に様!!それを教えるんです!!立てるハズです!!まだ…立てるハズ!!」

 「すきだ」「しってる」

 「掌握領域 勇者の剣(クサカベ) うああああああああああ!! あああああああああ!!」

 「昴ちゃんが」「ユキが」「「幸せになりますように」」

 「「最! 終!! 領域!!」」
 昴・リー・雪待・ロン・夕日・ノイ・三日月・ムー・南雲・ダンス・白道・シア・風巻・クー・宙野・キル・太陽・ロキ(日下部・ランス・半月・ルド・秋谷・ザン)

 『流れ(ネガイ) 星の(カナウ) 光(ヒカリ) !!』

第1位 HUNTER×HUNTER/冨樫義博 連載中 既刊32巻

HUNTER×HUNTER モノクロ版 32 (ジャンプコミックスDIGITAL)

HUNTER×HUNTER モノクロ版 32 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 ……仕方なくないですか?もうこれは仕方ないですよ。

 僕、冨樫先生の『レベルE』も好きなんですよ。小6だかの時に友達が「カラーレンジャー」の回ジャンプから切り取って持ってきて、それ読んだ時思いましたもん。「あ、これより面白い物語、もう一生出会えないかも」。大げさな話だけど、そう思ったんですよ。

 『幽遊白書』も好きなんです。人格形成にまで影響受けたと自覚するような作品ってそうそう無いと思うけど、多分僕にとって『幽遊白書』がそれなんです。

 で、『HUNTER×HUNTER』だもん。仕方ないでしょ。
 幻影旅団いま何してんだって話ですよ。あれだけ魅力的なキャラたちを、1シーズンで放ってしまえる男、それが冨樫義博です。
 グリードアイランド編なんて、思えば小6の僕が「これより面白い物語にもう出会えないかも」って思った、あのカラーレンジャーの回の延長なんです。少なくとも僕の中ではそうですよ。
 キメラアント編に至っては、ネフェルピトーにゴンさんに王とコムギですよ。なんだよあれ、あのラスト、全ての純愛文学の頂点だろ。


 だから1位は『HUNTER×HUNTER』です。富樫先生にはご養生いただいて、いつの日か暗黒大陸編の続きを描いて下さることを願ってやみません。

編集後記

 地獄みたいな長さになってしまいましたが、いかがだったでしょう。年末年始にまとめ読む漫画の参考になったでしょうか。僕は『ナルト』と『彼氏彼女の事情』と『BANANA FISH』あたりを読もうと書いてて思いました。

 おすすめ100考えるの楽しいですよ。各タイトルにコメント付けたから巻物みたいな長さになりましたけど、タイトルだけで100やるんなら単純に楽しめるかなと。

 今後はまた短めの感想書いたり、気に入った漫画を口実に自分語りでもして行こうと思います。いやぁ、漫画って、本当にいいもんですね。←
 それではみなさん、さよならさよならさよなら〜。


 漫画のまとめ記事だとこんなのも書きました。↓

『マンガ大賞2015』ノミネート全14作品感想&私的順位 - 必需品ブログ


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