ヌメリナイト2015

お盆で実家に帰省してるんだけど、食うだけ食って寝たら夜中に目が覚めた。親寝てるからTVつけるのもなんだし、先日参加したテキストサイトのイベントについてでも書く。

テキストサイトNumeriの管理人patoが主催するトークイベントの名が「ヌメリナイト」。テキストサイトはブログが今みたく一般に浸透する前のネット文化なわけだけど、その中でもNumeriの文章は特に面白くて俺を夢中にさせるものだった。ネットにおける俺の原体験と言ってもいい。
「対決シリーズ」っていうのが有名だと思う。出会い系サイトやイタズラメール、宗教勧誘なんかとpatoが対決する様をほぼ文章のみで表現していて、だいぶやばいやつだと感じたけど大いに笑わせてもらった。1ヶ月コーラ生活という外部企画も狂っていたし、ねとらじに熱心だった頃にはオナニー世界記録にそのラジオで挑戦し、非公式ながら当時の世界記録を塗り替えるという偉業を達成してみせたりもした。あのねとらじで磨かれたトークスキルが今のイベントに繋がってるのかもしれない。わかんないけど。ぬめり本と呼ばれる自主制作本は既に5冊発行されている。あと全国横断オフとかもしてた。車で。

ああ、なんか今振り返って思ったけど、俺はNumeriのファンなのはその文章力ゆえだと思っていたけど、まあなんかそれはさておきやっぱ狂ってるなと思った。ちょっとどうかしてる。今回のトークイベントもパワポの枚数600枚越えだって言ってたし。でもだからこそそのどうかしてるおっさんの生き様を覗けるイベントは魅力のあるものだし、それを追っかけている痛い人らのコミュニティは共犯のような意識が溢れていて心地よいものなのかもしれない。

で、肝心のイベントは今回オールナイト開催で、まる5時間でかいおっさんと露出癖のあるおっさんと顔立ちの整った女の話をスライドショーと共に聞くというものだった。まあ長かった。気づくと近場の人たちはうつらうつらしており、ステージ上ではMCのひとりまで眠りに落ちるというぬるい地獄のような光景が繰り広げられていた。大画面にはペニスを縄で縛った男が天井から吊るされている動画が流れ、自腹で参加者全員にドリンクを奢る一般参加者がいたり福岡や北海道から参戦している人もいたりした。俺の目の前のカップルは途中で飽きたのかじゃれ出すし、もうあの空間に得している人間誰もいないんじゃないかという感じがたまらなかった。

毎度「もう二度と行くものか」という気持ちになるのだが、気づくと既に4回このイベントに参加している。たぶんみんなそんな感じで「もう行かない」と思いながら参加してるんじゃないだろうか。5時間も話聞いてたのに「内容ほとんど覚えてない」というのも参加者全体の総意のように感じる。

あの空間に行っても得することは無いし成長とかあり得ないし幸せにもなれないだろうけど、それでもあの虚無のような時間を過ごすのは何か透明な価値があるんじゃないかと思った。もう行かないけど。