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葦原大介『ワールドトリガー』を6巻まで読んだので雑感

漫画

 バトルに置ける設定がすごくしっかりしてる漫画。近距離・中距離・遠距離・オペレーターという役割分けがあって、4人1チームでどのチームも戦うというのを、ここまで徹底してる漫画って自分が読んできた中では新しいと思った。子供時代にMMORPGが当たり前のように身近だった世代の発想な気がする。わかんないけど。

 設定の詳細についてはWikipediaでも見て貰った方がいいんで、以降、読んでて気づいた点とか思ったこと書いてきます。

バトルや舞台の設定について
  • 「トリオン量」はMP。このMP量の多少はキャラの強弱に反映される。近距離で戦うタイプの場合そんな関係ないのかも。そんなことないか。
  • 相手の能力をコピーして使用できるという特性は昔から強キャラの代名詞的なとこあるけど、この作品だと敵じゃなくて主人公がそれを最初から所持している。この主人公はいきなり強いのだけど、『ワールドトリガー』は主人公が2人いると言っていい漫画で、もう1人は強みがなかなか見えない。4巻あたりはただの地味メガネと化してた。戦略で戦うタイプのようだし、似たタイプの黒髪メガネキャラとしては『惑星のさみだれ』の雨宮 夕日が思い浮かんだのだけど、夕日は東雲半月から受け継いだ力で飛躍的に強くなったものね。『僕のヒーローアカデミア』の主人公にしてもそう。本作のメガネくん(三雲 修)の場合は自力で覚醒するしかないのかな。あるいは「ブラックトリガー」という作中のチートアイテムを手に入れるか。
  • 変身して敵と戦うという点では変身ヒーローものなのだけど、変身すると、「戦闘体」と呼ばれる戦闘用のボディと生身の身体が入れ替わる。入れ替わると「トリオン」を使った攻撃以外の物理的な攻撃では殆どダメージを受けなくなる。痛覚も調整できる。これは『まどかマギカ』の魔法少女の身体(理論上無敵の身体)に近い印象だけど、本作では元の体にちゃんと戻れるし、切り替えも自在。
  • 「もう一つの世界」があって、そこから敵が進行してくるっていうのは昔ながらというか、それこそドラクエだってそうだった。だけど、この漫画では「惑星国家」「乱星国家」という設定を出して変化を持たせてる。
『封神演義』思い出した
  • 読んでて、なんとなく『封神演義』ぽいなと感じること多かった。作中の武器というかキーアイテム「トリガー」を『封神演義』に置ける「宝貝(パオペエ)」と考えると、「ブラックトリガー」は「スーパー宝貝」だ。だけど「ブラックトリガー」には上手い味付けが別途あって、これは今後の物語の重要なポイントになりそう。
  • バトル中危なくなったら「緊急脱出」で逃げられるという設定があるのだけど、この「緊急脱出」で空を飛ぶシーンは、「封神」されるシーンに似てる。あと、デフォルメ顔の口突き出す表情も両作似てるかも。まあ『封神演義』のデフォルメはデフォルメされすぎだけど 笑
良かった点
  • ラブコメ描写少ない。作者のバトルに力入れてる感じ伝わってくる。
  • 生きる上での目的を失ってしまった主人公(空閑 遊真)に、「千佳(三雲の後輩)の目的を一緒に叶えよう!だからチームを組もう!」という新しい目標を与えた「面倒見の鬼」こともう1人の主人公・三雲。3巻にしてこの物語の一つの目指すべき場所が決まるわけだけど、あのシーン良かった。燃えるような願いじゃないけど「チームを描くんだ」という作者の意思と、主要3人の目的が一致した瞬間だと思う。
  • 6巻最後、「最強の部隊がすでにそちらに向かっている」とかも熱い。この漫画は多くのキャラクタに「師匠」が用意されている。「師匠」は老人がしっくり来る印象だけど、若くても沢山いると熱い。良かった。
  • しばらく前「小説を書ける人と書けない人との差は何か」みたいなお題で、はてな界隈がやんややんややってた。あん時出てなかった気がするけど、1つあるなと本作を読んでて感じたことがある。ラノベやファンタジー小説での話だけど、「バトルや舞台の設定を如何に上手く作れるか、設定を考えるのを苦にしないか」という点。この漫画はそのへんのつくりこみ(特にバトル)が凄いしっかりしてるなと。「どうしたら物語を書けるか」みたいなお題になるとまた長くなっちゃうからこの記事ではここまでにしますね。

 この漫画8巻まで出てるのか。『僕のヒーローアカデミア』も面白かったし、さすが少年ジャンプは次々出てきますねえ。

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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