下を見ればもっと下もあるけど
「どう?」
「何が?」
「どう最近」
「うぜえ。もうちょっとあるだろ、文章だぞこれ」
「文章かなあ」
「文章だろ」
「あのさあ、ちょっと真面目な話していい?」
「何よ」
「あのさあ、ここって、底辺じゃない?」
「ん?」
「いや、ココってさ、底辺だと思うのよ」
「ちょw 何言ってんだよお前」
「いや普通に。底辺じゃね?」
「もっと下あるだろ」
「いや、実際問題。下を見ようとすればあるかもしれないけど、ほら、幸福度の観点からいって、どう、ここ底辺じゃね?」
「いや、もっと下あるって」
「そりゃあるよ、あるけど、お前の言うお前より下って、地下世界じゃん」
「何それ」
「闇じゃん。土の中じゃん」
「ねえ、何が言いたいの?」
「だから、下を見ればもっと下もあるけど、そこ見てどうすんだって話。お前、底辺だよ」
- 作者: 底辺
- 出版社/メーカー: 底辺
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