人間を縛る最初の呪いは"名前"
意外かもしれないがこのブログで名乗っている"必需品"とは別に僕にも名前があって、その名前に縛られながら生きてきた気がする。その名前に意味を抱いてしまった自分がいけなかったのかもしれない。意味のない名前であれば縛られることもなかった。
意味のない名前とは何か。そんな名前もまた無いのかもしれない。例えば"太郎"だったらどうか。却って無個性な名前に意味を付けようと生きるかもしれないし、そもそも"太郎"には「長男」という意味があるらしい。ほんまかいな。今ネットで調べて得た知識だ。
自分は中性的な名前をしている。中性的な名前をしてる男は俺が知る限りみんな気持ち悪い。なんとなくなよなよしてる奴が多い、ような気がする。偏見かもしれないが、経験則ではある。何万回と呼ばれる内に何かが刷り込まれ、人格にもきっと作用する。
口癖も人格や人生に作用すると聞く。自分の口癖を今振り返ったらあまりよろしくないものばかりだった。明日から少し明るいものに変えてみよう。しかし例えば「幸せだ」が口癖の奴ってどうだ、こわくないか。でも「不幸だ」が口癖の奴よりはマシか。ネチネチした暗さよりは恐さの方がマシなのかもしれない。
"人の人格は見た目よりも声や話し方に影響される"とも聞く。アニメ声のヤンキーはいない。
"名前"も、"口癖"も、"声や話し方"も、耳で受け取るものだ。耳で繰り返し受け取る情報は、視覚・嗅覚・味覚・触覚という他の五感と比べて、人格への影響が大きいのかもしれない。
「全ての人間は呪われているんだよ。それにみんな気づいていないだけだよ」(ランド/山下和美 2巻より)
だから自分にとって一番身近で最初の呪いはきっと、自分の名前なんだろう。
- 作者: 山下和美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/11/20
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